老舗フレンチと聞くと「入りづらそう・・」という印象を持つ方もいるかもしれません。こちらのお店はそんなイメージを感じさせない素敵なお店。以前訪問した際もとても良い時間を過ごせたのですが、この日もとても良かったので、たくさんの方に訪れて欲しいと思い紹介します!
『FEU』は1980年にオープン、今の松本浩之シェフで7代目となる老舗フレンチレストランです。ミシュランを2012年より現在(2016年)に至るまで連続で一つ星を獲得!
東京メトロ乃木坂駅の出口を上がったすぐ目の前という好立地にあります!入り口を入ってすぐにオーナーの中村さんが笑顔で「お待ちしておりました。」と心よく迎えてくださり、これからの食事がとても楽しみになりました。
席につくとスタッフの方が本日のメニューについて説明してくださいました。本日のメニューはこちら。
- アミューズ ブーシュ
- 滑らかに仕上げたフレッシュフォアグラのテリーヌ アツアツの苺のベニエをのせて
- 走りのグリーンピース、名残りの黒トリュフ ひんやり冷たいミント風味のヴルーテ
- 萩産甘鯛 黄金のうろこ焼き 真狩村産ゆり根とフランス産ムール貝のシャンパントリュフヴィネガーソース
- ランド産鳩のロースト タルべ産白インゲンのチョリソー風味 春キャベツのクロッカン
- 木苺の生マカロン
- 和栗のモンブランとバニラアイスクリーム
- ミニャルディーズ
もちろん、Menu表を貰わないと上記は覚えられません笑。季節によって全くことなるので季節ごとに来たいですね。今回もどのように料理が出てくるんだろう・・ととても楽しみになりました。
ここからは、一皿ずつ料理を紹介します!
- アミューズ ブーシュ
左がトリュフの香る温かいポタージュスープ、右がホタルイカとホワイトアスパラのムースに子鹿のジュレがけ。どちらも口当たりが滑らかで、濃厚だけどジュレでサッパリ感があります。
パンは無塩の北海道バターと有塩のフランス・ブルターニュ産のバターの2種類のバターをつけていただきます。
- フォアグラのテリーヌ
次の一皿は、テーブルがパッと春らしく華やかに!一番上には立派なあまおう苺の熱々なベニエ!ベニエとは、フランス語で“揚げた生地”という意味で、天ぷらのようなものです。その他にも、苺のコンポートやフレッシュ、ドライいちごと苺がたっぷり盛られています。食感も違うし、甘さや温度も異なって、フォアグラの一口一口が全く異なる味になります。
- グリーンピースのスープ
こちらも春らしい鮮やかな黄緑色!グリーンピースのスープはミント風味。中央はホタテのタルタルで上には黒トリュフがたっぷりとかけられています。そして、食感のアクセントになるクルトン。ミントの爽やかな後味とグリーンピースの甘さにねっとりとしたホタテのタルタルが良いコンビネーションです。
- 魚料理 甘鯛 黄金のうろこ焼き
次の一皿は香ばしい香りから始まりました。ウロコをパリパリにしてあるので皮まで食べられます。ソースはシャンパンビネガーとバターで酸味の中に濃厚さがあります。
- 肉料理 鳩のロースト
ランド産の鳩は食用として育てられており、独特の香りがなく、かつ窒息鴨のように血液が体内にとどまっているので、肉質がしっとりして柔らか。胸肉のローストに、コンフィにしたもも肉、肝やもも肉もお皿にのってそれぞれの部位を楽しめます。中央左が胸肉、中央右がモモ肉、右上が肝、一番下がササミです。白いんげんの上にはチョリソーがのって良いアクセントになっています。
胸肉は皮がパリパリで中はしっとり。
大満足のメインの後はデザート2皿
- 木苺の生マカロン
水まんじゅうのような食感。さっぱりした生マカロンにさっぱりしたヨーグルトソースは濃厚なメイン料理のあとにぴったり!
- 和栗のモンブラン
こちらは生マカロンと反対に、ねっとりとして甘くて濃厚!舌触りなめらか。
- ハーブティとミニャルディーズ(食後の焼き菓子)
奥からチョコレートとバナナのモンブラン、ギモーブ、チョコレート。2皿のデザートを食べた後にもかかわらず、こちらもついつい手が伸びてしまいます。
フレッシュなハーブティと一緒に。
前回に引き続き、今回も素晴らしい時間でした。
古典ベースに立脚しつつも、軽やか、モダン、かつ大胆にアレンジされ美しい一皿
とHPで記載されているように、フレンチの王道を行きつつも常に今の時代に合った料理とお店の雰囲気に合ったスタッフのサービスが人に愛されている理由なのだと思います。
お店の雰囲気は厳かというよりも、良い意味でアットホーム感があり明るく楽しげです。それぞれのテーブルでの笑い声や楽しそうな雰囲気がお店の空間を作っているように思います。カジュアルではないけれど、会話も楽しみながら食事をするのにはぴったり!
3月は出会いと別れの季節、この機会に是非訪れてみてください!